株式会社トランスヒューマン

クリエイティブ・ディレクター、志伯健太郎氏。広告は、もっと人の役に立つことが大切だ。

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元電通、いまはクリエイティブ・ブティック・GLIDER代表の志伯健太郎氏。

 

晩秋と初冬の境界線のような11月のある日、僕は、青山のGLIDERを訪れた。

 

 

まわりの空気を変えてしまうような大らかな笑顔で、志伯氏は、僕を待っていてくれた。

 

「もともと建築の勉強をしていて。若い頃から、イタリアやオランダに住んでみて、日本人の美学とか美意識の中に整理された美しさがあると感じていたんですね。シンプルな美ですね。

だから映像とか創るときも、意識してスッキリさせたりして。熱量で勝負するよりも、余分なものを削って映像を創ってきました。

そして、ブランドの価値をあげることをメインに企画してきました。だから、ただカッコよければいい、とは、思っていないんです。」

志伯氏のかんぽ生命の「人生は、夢だらけ。」というキャッチコピーが、とても前向きで、好きなのですが。

 

「もともとクライアントさんから、日本中の人々に好かれるブランドにしたいと、言われました。そんななかで考えていたとき、たまたまテレビで宮﨑駿監督の引退記者会見を見まして。

『自分がこれまで映画製作をやってこられたのは、子どもたちに対して、この世は悪くない、ということを言いたいから続けられたんだ。』という話をしていて。

この世は、生きるに値する、ということを伝えたいために、映画を創ってきたなんて、泣かせるなと思って。

そうしたら、ライフ・セレブレーション、という言葉がうかんで。そのワードを日本語に落とし込み、『人生は、夢だらけ。』というキャッチコピーが生まれました。」

 

志伯氏のとてもいいお話に感動してしまう。

GLIDER&志伯氏が制作した「GMOクリック証券」の広告ボードの前で、撮影。

 

「これからは人に役に立つクリエイティブがもっと必要になると思う。ただ面白いものはいっぱいありますし、広告は、もうエンターテインメントから脱していかないと、クリエイターの居場所がなくなってしまうと感じています。」

 

企画やキャッチコピーは、どうやって創っていますか。

 

「ポモドーロ・テクニックというものがあり、25分考えて、5分休むというのをひたすら繰り返すんですよ。あと基本、立って考えます。ポモドーロも、立って考えるのも、集中力を高めるためなんです。」

最近では、宮崎県日南市のPRのために、ソラシドエアの機体のデザインの仕事をしたという志伯氏。

 

広告や映像の境界線を越え、クリエイティブをどこまでも深く追求する姿勢が、志伯健太郎氏のイノチの姿勢なのだ。 

 

 

撮影:前田 洋一(株式会社スタジオヨンジュウイチ)

 

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