還暦はこころの20歳。

薩摩(鹿児島県)の名家で、東京にある旧島津公爵邸に行ってきた。

なんと、小笠原伯爵邸に続いて、今度は「旧島津公爵邸」に行ってきたのだ。
旧鹿児島藩主であり公爵であった島津家の邸宅。

旧島津公爵邸は五反田にあり、スペイン系の聖心侍女修道会を設立母体として、昭和37年に横須賀から移転してきた清泉女子大学の本館として利用されている。

ハガキで見学会に応募し、当選。

10月初旬のある日、厳かな気持ちで見学会に参加してきた。
旧島津公爵邸は、正式名称を旧島津公爵邸袖ヶ崎本邸洋館といい、煉瓦造り地上2階地下1階建の大邸宅。
イタリア・ルネサンス様式を基調とした古典的な建物である。
内部は天井が高く、窓も大きく、開放感があり、歩いているとキリリッと背筋が伸びるのがわかる。
なんか話し方までも変わりそうだ。
おニッポン、おトウキョウ、おロッポンギ、おシブヤ…。

イギリスの建築家、ジョサイア・コンドル氏が日本政府の招きにより来日して、設計・施工にあたった。
明治40年に最初の計画案が出され、数度の設計変更を経て、大正4年に建物の躯体が完成した。
とくに印象的なのは、庭園に面して、円弧状の二層のベランダや窓の曲線から生まれる気品、そして美しさと迫力に、空気までも緊張させてしまうエナジーがあることだ。

建築物にはいのちが宿っている。
僕にはそんな気がしてならない。
取り壊される建築物。時代を経て生き延びる建築物。名所となる建築物。愛される建築物。
建築物にもいろんないのちがあるのだ。そしていろんな運命があるのだ。人間と同じ。人生と同じ。

年数が経った昔の建築物はなんともいえないオーラを放ちはじめる。
その独特の昔の建築の存在感は、年齢を重ねた人間の深遠なる輝き、人生を重ねた人間の熟成、辛苦を重ねた人間の深味にどこか似ている。

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