還暦はこころの20歳。

顔には、こわいくらい、その人の情報があらわれる。小笠原聖佳(おがさわらせいか)。

僕が、コピーライターとして生きていこうと思った若いころ、当時、お世話になっていた経営者のSさんに言われたことがある。

「社員を採る場合は、面接のとき、ドアを開けて目が合い、顔を見た瞬間に、その人を採用するか、不採用にするかを決める。」

また、知り合いの看護婦さんは、こうも言った

「入院していた患者さんの死に際の、顔をみると、その人の人生がみえてくる」

ある広告のキャッチコピーには

「顔は、ハダカ」

というのもあった。

そのときは、理解できなかったが、年を重ねてくると、次第に納得できるようになった。

生きていると、やはり顔に、その人の人生が、そしてその人の情報が刻みこまれてくるのである。

前にも書かせてもらったが、顔はうそをつけない。

人を褒めると、人を褒める顔になるのである。人の悪口を言うと、人の悪口を言う顔になるのである。

30歳を過ぎたら、いい顔、味のある顔になるように生活態度を変えて生きる。それも、ひとつの生き方ではないのか。

達観した人間は、その人の言葉よりも、まずその人の顔をみる。顔からの情報を収集する。だから自分の顔に責任をもって生きるのだ。

顔は、精巧な履歴書。その人のほとんどの情報があらわれる。

若いときは目立った顔立ちではなくても、年を重ねてから会ってみると、いい顔になっている人がいる。

やさしい顔になっている人がいる。それが人生なのだ。それこそ人生の妙なのだ。

だから生きることは、おもしろいのだ。

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