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“たった一人”に伝われば良い。その想いが多くの人の胸を打つ。【求人制作の教科書03】

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突然ですが、あなたは音楽を聴いて感動したことはありますか?

私は音楽が大好きなのですが、これまで数多くの楽曲に泣かされてきました。
自分が泣くほどまでに胸を打った名曲たちは、まるで「今の自分のために書いてくれた」かのような錯覚に陥りますよね。
ただ、私もそこそこ良い大人なので、残念ながらそんなわけないことくらい重々承知しているわけです。
きっと、大切な誰かを想い、一生懸命言葉を紡いで創った音楽なんだと思います。

でも間違いなく私は、私のことなんて知らないであろう人の音楽に涙をし、共感をし、きっと私以外のファンも同じように感動し涙しているのだと思います。

\あぁ、音楽ってなんて素晴らしいんだろう/

さて、いきなり求人とは関係ないようなお話をしてしまいましたが、今回は私の初めてのコラムということで、少し自己紹介を兼ねた導入とさせていただきました。今回のコラムで、私がお伝えしたいことはひとつ。

「メッセージは、誰かれ構わず伝えるべきではない」ということです。
冒頭の音楽の話題にも少し通ずるお話なので、よかったらご覧ください。

採用の世界には、「マッチング」「ミスマッチ」といった言葉があるように、企業と求職者間での相性というものが存在します。

例えばミスマッチのお話。

「応募はまぁまぁ来たけど、いまいちピンと来る人材がいなかった…」
「20代・30代が欲しいのに、60代からの応募が来た…」

いかがですか?ご経験はありませんか?
ミスマッチが起こる背景は様々考えられますが、そのひとつに「とにかくビューを伸ばしたい」「とにかく応募が欲しい」という、誰もがつい考えてしまう企業側の気持ちに要因があるのでは?と私は考えています。

ハードルを下げると応募が減る?


例えば、「やる気さえあれば、どんな方でも活躍できます!」とハードルを下げて、少しでも間口を広げたい気持ちはわかります。
しかし「長く勤めてくれる人が欲しい」とお考えの場合は、もしかすると逆効果になるかもしれません。

できれば、御社の魅力をちゃんと感じ取って「この会社で働きたい!」と、大袈裟にいえば運命を感じてくれるような、相性の良い求職者と末永く一緒に仕事がしたいと思いませんか?
そういうピンポイントの求職者を見つけ出すために、ターゲットを狭めてみることも視野に入れてみてはいかがでしょうか。

冒頭お話したように、たった一人の「誰か」のために作った音楽が、知らない誰かの心まで響かせることがあります。
私の経験則ではありますが、求人のメッセージもその企業の想いが乗っていれば、きっと限られた求職者たちの胸を打ちます。

もちろん、これが求人広告における正解とは思っていません。
採用の成功・失敗の要因は様々ありますし、人と人との関係に「絶対的正解」はありません。

ただ、今の採用に課題を感じているのであれば、こうした思い切った考え方も参考になるのでは?と思い、今回コラムにさせていただきました。
少しパッショナルな内容になってしまいましたが、誰かの一助になれば幸いです。

次回もどうぞよろしくお願いします。