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「共感」を求めるのが早すぎませんか?【求人制作の教科書06】

求人 求める人材 書き方

応募者に選んでもらう時代の「書き方」がある

皆さんおはこんばんにちは。ライター&ディレクターの田中です。
前回に引き続き、求人の中で最重要とも言えるポイント「求める人材」の書き方について筆を取らせて頂きます!

企業によって「欲しい人材」はさまざまかと思いますが、実は書き方に注意しないと知らず知らずのうちに応募者の方へ悪印象を与えてしまうことがあります。

特に2024年現在は求職者が有利な売り手市場。
多くの企業の中から「選んでもらう」という発想への転換も大切です。

今回注意すべきポイントは「上から目線」になっていないか。
実例を元に書き換えのポイントをお伝えしていきます!

文章だけで共感って言われても、ムズカシイ

<例1:上から目線>
求めている人材:当社の理念に共感し、スタートアップ事業の成長に貢献してくれる方

<解説>
よくある表現ですが、他社を含め複数の求人を見ている段階で、特定の1社の理念や事業に強い想い入れを求めるのは少々酷かもしれません…。
理念への共感や事業貢献という意欲を持てるかは、入社後の環境、サポート、人間関係などに左右されますので、求人広告の段階では強く要求しない方がベターです。

実際に私が現場で取材をしていても「この社長についていきたい!」「この事業を盛り上げたい!」「理念に納得感がある!」と入社者の方が感じられたのは面接~入社初期のタイミングだとおっしゃる方がほとんど。

ただし、理念共感を大切にする場合、理念やビジョンを分かりやすく噛み砕いて説明することはとても重要。
決してその辺りの説明をしない方がいいという訳ではありません!

この例で言うとスタートアップ段階であることは強みであり魅力なので、むしろそのフェーズが“入社者の方にとって”どのようなメリットがあるかを伝えることを心がけましょう。

※単なる会社自慢になってしまうのはNG!応募者主語で考えてみましょう!

理念に基づく「具体的なハナシ」を書いてみよう

<改善例>
求めている人材:裁量を持って新規事業に取り組み、自分の可能性を試したい方
求めている人材:スタートアップの環境で組織作りや仕組みづくりに挑戦したい方

こちらも以前の記事と同様に、「~したい方」という表現に修正しています(内容に関わらず、基本的に「~したい方」という応募者主語を使うのがベターです)。
さらに「裁量を持って」「組織作りや仕組みづくり」など、入社するのが楽しみになる、具体的なフレーズを記載しています。

加えて、他の項目(職場環境など)で活気あるスタートアップの風土(例:社員でアイデアを出し合って福利厚生を作っている、入社半年でマネージャーになった社員がいる、平均年齢28歳)などのエビデンス(根拠)を記載できると、応募増への相乗効果が期待できます。

「上から目線になっていないか」と言われても判断が難しいかもしれませんが、「応募者主語になっているか」を考えてみると、道は拓けるかと思います。

上記を参考にしながら、今一度「求めている人材」を整理してみてはいかがですか?


<求人制作時のチェックポイント>
・理念や事業に対する共感をイメージが沸かないうちから求めていないか
・「してくれる人」という上から目線(企業目線)になっていないか
・応募者にとってのメリットを意識できているか